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blacksheep 2D名義の初「作品」、カセットブック『ここがソノラマなら、君はコバルト』をお届けします。
blacksheep 2Dとは、吉田隆一、大谷能生、∞羊子ちゃんの三人で活動音楽ユニットです。「ジャズ研SF部」(吉田部長、大谷副部長)ですので、作るものは必然的にSF作品となります。今回のテーマは「ジュヴナイル」。朝日ソノラマ文庫(とコバルト文庫)にオマージュを捧げております。では収録作品の概略を……
『羊子ちゃんの未来史』は吉田の小説です。第一作目『魔白き翼』はblacksheep(吉田、後藤篤、スガダイローによる音楽ユニット)のアルバム『∞(メビウス)』の特典CD『魔白き翼』のライナーノートとして書いた小説です。章ごとに、収録楽曲にちなんだキーワードを織り込むことを優先にしたため強引な展開となっております。14年8月に行ったblacksheep 3デイズライブの為に書き下ろした作品が『曇り空』です。この本の為に書き下ろした作品が『血の旅』です。
『自慢未満』はアニメーター、寺尾洋之さんによる「愛するガジェット」イラストです。オーディオとギター……ジュヴナイルという言葉が放つ「少年の香り」が優しく漂っています。
『1984年の想像力』は日本SF大賞作家、酉島伝法さんのエッセイです。酉島さんのイマジネーションの源泉、原風景を語る貴重な内容となっております。優れた創作作品としても読める非常に興味深く、素敵な内容です。
『メビウスの涙』はblacksheepセカンドアルバム『2』ジャケットワーク以降お世話になっている漫画家(にして音楽家「DJまほうつかい」でもある)西島大介さんの書下ろしです。今回は表紙にも西島さんのイラストを使わせていただきました。
『そして空から女の子が降ってくる』は荻窪にあるライブハウス『ベルベットサン』の店長で、同店文芸担当(文芸イベントの他、文芸イベントから派生した書籍のデザイン等まで)の長谷川健太郎くんの作品です。
『ジャズ研SF部 in 日本SF展』は漫画家の春田幸江さんによる、世田谷美術館で7月から9月にかけて行われた「日本SF展」のレポート漫画です。ジャズ研SF部、部員募集中です!
『黒羊号の上昇と下降』は日本ポストニューウェーヴSFの重要作家の一人、水見稜さんによる音楽SFです。音楽SFでありながらライブリポートでもあるメタフィクションであり、いわば「私SF」です。長い間の沈黙を破る作品を寄稿いただき、光栄至極であります。
それでは……黒羊のジュヴナイル、最後までお楽しみください。
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